大宮図書館で開館二周年記念展示「全円の歌人 大西民子 -沖ななも先生と民子の歌をよむ-」を開催しました

このページは、2021年5月7日(金曜)から2021年7月4日(日曜)まで大宮図書館で開催された開館二周年記念展示「全円の歌人 大西民子 -沖ななも先生と民子の歌をよむ-」の記録です。

日時 2021年5月7日(金曜)から7月4日(日曜)
場所 大宮図書館 3階 文学資料コーナー
内容 文学資料コーナーでは、開館二周年記念展示としてゆかりの歌人・大西民子の自筆資料の展示をしました。
  展示 内容
1 自筆短冊 「かたはらにおく幻の椅子一つあくがれて待つ夜もなし今は」
2 自筆原稿 「山の彼方に雲ゆく見れば訪ひがたきわがみどり児の墓辺思ほゆ」
3 日記 埼玉県立文化会館勤務時代の日記
4 自筆原稿 「死ぬことしか言はず蹌踉たる夫にいつまでも待つと告ぐる外なかりき」
5 自筆原稿 「夢のなかといへども髪をふりみだし人を追ひゐきながく忘れず」
6 写真 万葉植物園の民子
7 自筆原稿 「石臼のずれてかさなりゐし不安よみがへりつつ遠きふるさと」
8 自筆原稿 「てのひらをくぼめて待てば青空の見えぬ傷より花こぼれ来る」
9 自筆短冊 「遠き雲の地図を探さむこの町をのがれむといふ妹のため」
10 書籍 第七歌集『風水』 1981(昭和56)年刊行 沖積社
掲載歌「一本の木となりてあれゆさぶりて過ぎにしものを風と呼ぶべく」 
11 所蔵品 埼玉県立図書館勤務時代の菅野民子(大西民子)名刺
12 雑誌 「短歌」1974(昭和49)年9月号
座談会 “戦後女歌の軌跡”
13 自筆短冊 「桃の木は葉をけむらせて雨のなか共に見し日は花溢れゐき」
14 書籍 第四歌集『花溢れゐき』 1971(昭和46)年刊行 短歌研究社
15 自筆短冊 「ともに見る人もあらねば桜の辺をいっときめぐりひとり戻り来」 沖ななも作/筆
16 書籍 『全円の歌人 大西民子論』 沖ななも/著 2020(令和2)年刊行 角川文化振興財団
17 自筆原稿 「界隈の子らみな育ち二十糎ほどなる雪のそのまましづか」
18 自筆原稿 「見つからざりし巻尺が今出でて来て一メートル五〇まで伸びて見す」
19 自筆原稿 「階段まで灯をともし待ちをればひとりぐらゐは戻りて来ずや」
20 書籍 遺稿集『光たばねて』 1998(平成10)年刊行 短歌新聞社
掲載歌「ひしと待つ側にのみ居て嘆きしかつらかりにけ待たるる人も」 
21 所蔵品 紫綬褒章
22 写真 自宅にて・晩年の民子