大宮図書館 第18回企画展「民子の父・菅野佐介 ー亡き父のマントの裾にかくまはれー」

このページは、2023年3月7日(火曜)から2023年5月4日(木曜)まで大宮図書館で開催中の
第18回企画展「民子の父・菅野佐介 ー亡き父のマントの裾にかくまはれー」の記録です。

日時 2023年3月7日(火曜)から2023年5月4日(木曜)まで
場所 大宮図書館 3階 文学資料コーナー
内容 第18回企画展「民子の父・菅野佐介 ー亡き父のマントの裾にかくまはれー」を開催します。
大宮ゆかりの歌人・大西民子が父・菅野佐介について詠んだ歌の自筆資料等を展示しています。
       
種別 内 容
1 自筆原稿 「昔の刑事」 大西民子 筆「短歌」1981年1月号 掲載
2 写真(複製) 父・佐介
3 自筆歌集 『浜のあけくれ』(大西民子手作り歌集)より
掲載歌「(ひぐらし)のかななくこゑに暮れてゆく父のふるさと塩澤の村」
4 自筆原稿 「お守り札」大西民子 筆「埼玉風景」1970年1月号 掲載
5 民子所有品 氷川神社お守り
6 自筆原稿 「亡き父のマントの(すそ)にかくまはれ歩みきいつの雪の夜ならむ」
7 自筆原稿 「夜更かして語り尽きずシャーロック・ホームズと(うた)はれつつ貧しかりし父の思ひ出」
8 書籍 『風水』大西民子 著 1986年刊行・初版 沖積舎
掲載歌「亡き父の懐中時計出でて来ぬ銀の鎖はいつしかあらず」
9 民子所有品 佐介、剣道段位取得証明書(1931年2段習得免許状)
10 自筆原稿 「果たし得ざりし学問を汝こそ遂げよとぞ言ひ遺せる父の忌はまためぐり来ぬ」
11 自筆原稿 「「美田(びでん)は買はず」と言ひて遊学させくれし父を思ふ今宵の忌に帰り来て」
12 日記 受験生のころ~民子の日記より
13 自筆歌集 『寂天莫地』(大西民子手作り歌集)より
掲載歌「いつくしむはらからよ父よつゝがなくひと日の学び終へ吾は寝ねむとすなる」
14 自筆歌集 『春愁の曲 歌の集』(大西民子手作り歌集)より
掲載歌「いつくしむはらからよ父よ吉野路の旅夜切なく故郷恋へる子を」
15 自筆原稿 「G線を張り替へて弾くヴァイオリン()(が名器より(きよ)(音たてよ」
16 自筆歌集 『はつあきの歌』(大西民子手作り歌集)より
掲載歌「真日たかしカンナは紅しかゝる日も父のいたづきなほ重るとふ」
17 自筆歌集 『歌集 びわの花』(大西民子手作り歌集)より
掲載歌「春を待ち疲れて()(くるいのちあはれいまはの父に雪夜のしづけさ」
18 自筆原稿 「おこなひを正して待てと教はりき終戦を見ずに死にし父より」
19 書籍 『無数の耳』大西民子 著 1966年刊行・初版 短歌研究社
掲載歌「床飾(とこかざ)りの(たか)(の目玉が光る日は用心せよと言ふ父も亡し」
20 書籍 『光たばねて』大西民子 著 1988年刊行・初版 短歌新聞社
掲載歌「渓流(けいりゅう)()の匂ひして亡き父の釣りくる(あゆ)は今にさびしき」
21 自筆原稿 「繋温泉の思い出」大西民子 筆「温泉」1979年7月号 掲載

資料はすべて大宮図書館所蔵です。
 
 参考文献 『岩手年鑑 昭和8年』 岩手日報社/編 岩手日報社出版部 1933年 
      『職員録 昭和13年7月1日現在』 内閣印刷局/編 内閣印刷局 1938年
      『岩手年鑑 昭和18年』 新岩手日報社/編 岩手協同出版社 1943年
      『大西民子集―現代短歌入門(自解100歌選)』 大西民子/著 牧羊社 1986年
            『回想の大西民子』 北沢郁子/著 砂子屋書房 1997年
      『評伝 大西民子』 有本倶子/著 短歌新聞社 2000年
      『まぼろしは見えなかったー大西民子随筆集ー』 さいたま市立大宮図書館/編 さいたま市教育委員会 2007年