中央図書館 さいたまゆかりの児童文学コーナー





さいたま市は、児童文学の発展に大きな足跡を残した石井桃子氏と瀬田貞二氏のゆかりの地です。
中央図書館では、さいたまゆかりの児童文学コーナーを設け、両氏を中心としたさいたま市ゆかりの児童文学者の著作や関連資料の収集、展示、紹介を行っています。
さいたまゆかりの児童文学コーナーの場所
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石井桃子
1907年(明治40年)に浦和(現さいたま市浦和区)で生まれ育ちました。日本児童文学の礎を築いたひとりで、子どもたちに良い文学、良い文化を届けるため、作家、編集者、翻訳家として幅広く活躍しました。『ノンちゃん雲に乗る』などの創作、「岩波少年文庫」や「岩波の子どもの本」シリーズなどの編集にたずさわり、翻訳された『クマのプーさん』をはじめとして、「うさこちゃん」シリーズや「ピーターラビット」シリーズなど、200冊近くの子どもの本が、今でも読み継がれています。
石井桃子さんが訳した本『ピーターラビットのおはなし』 |
石井桃子さんが再話した本『ふしぎなたいこ』 |
瀬田貞二
1951年(昭和26年)に浦和市(現さいたま市南区)へ転居しました。戦後日本の児童文学界を牽引したひとりで、『児童百科事典』(平凡社)の企画、編集長として活躍しました。また、『きょうはなんのひ?』などの創作、『かさじぞう』や『ねずみじょうど』などの昔話の再話、『3びきのやぎのがらがらどん』、『おだんごぱん』をはじめとした外国絵本や、「ナルニア国ものがたり」、『指輪物語』に代表される児童文学の翻訳など、子どもの本の出版に心血を注ぎました。
瀬田貞二さんが創作した本『きょうはなんのひ?』 |
瀬田貞二さんが訳した本『ライオンと魔女』 |
斎藤惇夫
さいたま市在住。長年にわたり福音館書店編集部に勤務し、児童書籍の編集に携わりました。1970年の処女作『グリックの冒険』で、翌年に日本児童文学者協会新人賞を受賞、 1983年には、『ガンバとカワウソの冒険』で野間児童文芸賞を受賞しました。講演活動により、子どもたちに本を読んであげることの大切さ、優れた物語を選ぶことの大切さを伝えています。
斎藤惇夫さんが創作した本『冒険者たち-ガンバと十五ひきの仲間-』 |
おかべりか
さいたま市出身。児童書・絵本・育児誌などを中心に漫画や挿絵、翻訳などを手がけました。子どもの視点を中心にした、鋭い観察眼と人物描写に基づくユーモラスな作風が特色。北澤楽天顕彰会理事、さいたま市民漫画展(のち北澤楽天漫画大賞)審査員、さいたま市文化財等選考委員を務めました。
おかべりかさんが創作した本『おばけやさん 1』 |
おかべりかさんが挿絵を手がけた本『ムジナ探偵局 [1] 名探偵登場!』 |
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中央図書館では、さいたまゆかりの児童文学に関連した資料を幅広く収集し、提供・保存します。
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- 資料サービス課児童サービス係
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