バラのまちだより No.34

「バラ」の情報を手に入れよう

 与野図書館では、『New Roses(ニューローゼズ)』というバラに関する様々な情報が掲載された資料を所蔵しています。
 この資料は年に2回発行されており、バラの新品種・人気品種の紹介、バラの育て方、バラ園の紹介、小売店ローズアドバイザーによるおすすめのバラなどの情報が掲載されています。
 ここでは、2022年5月発行の内容の一部を紹介します。

 ・「バラ選びのABC」
  バラの栽培に手間をかけてよい花を咲かせたい、手間をかけずにバラを楽しみたいなど、バラの選び方の紹介です。自分に合ったバラ選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。 
                                                                                                                               

 ・「ガーデンミニ」   
 手間をかけずに育てられる品種で、植木鉢で育てるミニバラの紹介です。庭植えをしなくても、鉢植えを玄関先やベランダ、窓辺に置いて楽しむことができます。

 そのほか、この資料には美しいバラの写真がたくさん掲載されており、見ごたえがあります。ぜひご覧ください。
 

参考資料

さいたま市のバラの名所を紹介します

 5月になりお出かけには絶好の季節がやってきました。さまざまな花が咲き乱れます。そんな中、気になるのがさいたま市中央区の「区の花」である「バラ」ですね。さいたま市には中央区をはじめとして魅力的なバラ園が存在しています。

 ★与野公園 バラ園     
  埼玉県有数の桜の名所と知られている与野公園ですが、バラの名所としても知られています。51000平方メートルの敷地の一角に約200品種3000株のバラが植えられています。満開時には花見客に匹敵するほどの多くの人で賑わいます。
  春のバラを見逃してしまった場合、バラは秋にも美しく咲き誇ります。バラの種類には、初夏に一度開花する「一季咲き」と、春以降も不規則に繰り返して咲く「返り咲き」や規則的に開花する「四季咲き」などがありますが、秋にも再び花が咲くのは、「四季咲き」の品種が中心です。春バラと秋バラの違いをご自身で体感なさるのもいいかもしれません。
  最寄駅 JR埼京線 与野本町駅より徒歩15分

 ★埼玉スタジアム2002公園 バラ園
  埼玉スタジアム前の公園の一角にバラ園があります。浦和レッドダイヤモンズ公認ローズは必見!その名も「浦和レッドダイヤモンズ」、愛称は「Reds Rose」(レッズローズ)。また、パレードというバラのアーチもあるので、映える写真が撮れるかもしれませんね。
  最寄駅 埼玉高速鉄道 浦和美園駅より徒歩20分

参考資料

与野だけではない、日本各地の「バラのまち」

 中央区は旧与野市時代から「バラのまち」として親しまれていますが、日本各地にはバラの名所が多数存在します。 つづいて、そんな各地の「バラのまち」を紹介します。

 ★埼玉県伊奈町
 伊奈町ではバラは町の花に指定され、町制施行記念公園内のバラ園には2023年4月現在、約14000平方メートルの敷地に400種5000株のバラが植えられています。その美しい花園は伊奈町のシンボルになっています。5月上旬から6月上旬の春バラだけでなく、10月下旬から11月中旬が見頃の秋バラの季節にも多くの方が来場するそうです。伊奈町はさいたま市の近くなので、気軽に出かけてみてはいかがでしょうか。

 

 ★神奈川県平塚市
 平塚のバラ栽培は昭和30年頃から始まり、昭和50年には栽培面積が64000平方メートルとなり、当時日本一のバラの産地と呼ばれるようになりました。
 現在でも神奈川県内トップクラスの生産量を誇る平塚のバラの多くは市場を経由して関東一円で販売されています。
 また、平塚市の婚姻届や、2022年の市制施行90周年記念ご当地ナンバープレート(原動機付自転車・枚数限定・交付終了)にはバラの花が描かれています。バラの花ことばの1つは「愛」ということで、夫婦愛や郷土愛につながると素敵ですね。
 そんな平塚市には多くのバラの名所があります。まず、海へつながる玄関口、平塚駅南口駅前広場には60品種108株のバラが植えられています。
 そして、市民のシンボルである平塚市総合公園には約100品種約800株のバラがジョギングコースに沿って植えられ、ゆっくり散歩しながら楽しむことができるそうです。
  一方、花菜ガーデンの愛称で親しまれている神奈川県立花と緑のふれあいセンターには約1300品種のバラを有するバラ園があり、関東有数の品種数を誇っています。そこでは野生種から近年のバラまで、実際の花を見ながら、品種改良の歴史を知ることができます。 

 

 ★広島県福山市
 福山市では戦争で焼け野原となっていた町に潤いを取り戻そうと、1950年代半ばに現在のバラ公園にバラの苗を市民の手で約1000本植えたのが、「ばらのまち福山」の始まりです。以来、地域一体となり、バラの植栽・手入れを続け、市制100周年の2016年には「100万本のばらのまち福山」を実現しました。2025年には世界バラ会議福山大会が開催されます。
 また、「ふくやま」と名の付くバラが11種類あり、これも「ばらのまち福山」を象徴するものとなっています。(ローズふくやま、ビューティフルふくやま、プリンセスふくやま、スマイルふくやま、チャーミーふくやま、ラブリーふくやま、アニバーサリーふくやま、福山城、ウルヴァリン:FUKUYAMA、ローズマインドふくやま、ニコライ バークマン ふくやま ローズ の11種類)
 そんな福山市の代表的なバラの名所は「ばらのまち福山」が始まった場所でもあるばら公園です。280種5500本のバラが植えられており、市民の憩いの場所となっています。他にも330種類・約5100本のバラが植えられた緑町公園などでもバラを鑑賞することができます。

 

参考資料