バラのまちだより No.27

バラの花びらでゴージャストッピング

 綺麗に咲いたバラの花。そのまま枯らしてしまうのは惜しいですよね。そこでアレンジ。
砂糖漬けにして料理やデザートにトッピングしてみませんか?

作り方はとっても簡単!
①天板やお皿にオーブンシートを敷き、洗ったバラの花びらを並べる。
②牛乳をハケで塗り、グラニュー糖を振りかけて、そのまま1時間ほど乾かす。
③♪出来上がり♪食べる直前に添えて飾る。
(※全てのバラが食べられるとは限りません。食べる場合には、食べられる品種かどうか必ず確認してください。)

お皿に添えても直接料理に振りかけてもOK。出来上がりが白っぽく粉雪がかかったようになるため、クリスマスパーティなどにもおすすめです。

参考資料

薔薇模様は乙女の憧れ

 明治以降、薔薇模様があしらわれた様々なものが大流行しました。人々の生活に密着した薔薇模様の始まりをいくつかピックアップして紹介します。
 

着物と薔薇模様

 西洋の薔薇が日本人に知られるようになったのは、明治時代初めとされています。それまで薔薇といえば、ノイバラやハマナスなどの一重咲きの野の花で、着物の模様として主役となる花にはなりませんでした。
 明治時代に薔薇を鑑賞するという風習が始まりましたが、このころはまだ一部の裕福な階級の中で行われていたことでした。そのため、薔薇の模様が着物に描かれるということは少なかったようです。しかし大正時代になると、薔薇は庶民の間でも大流行となり、薔薇が描かれた華やかなデザインの着物が着られるようになりました。

化粧品のパッケージと薔薇模様

 大正から昭和にかけて社会に出て働く女性が増えると、化粧にも欧米の美容法が取り入れられました。スキンケアを目的とした化粧石鹸、美白化粧水のほか、自分の肌の色に合わせて選べるおしろいなど機能性化粧品が人気を集めました。
 これらの化粧品のパッケージには、鈴蘭や白百合などの美白効果をイメージさせるデザインが使われることもありましたが、一番多く使われた植物は薔薇の花です。

お菓子のパッケージにも薔薇模様

 明治の開国の後、居留外国人相手にキャンディやビスケットなど西洋菓子を扱う店が開店しました。また、外国人の職人から菓子の製造技術を学び、西洋菓子専門店を開業する日本人も現れました。
 このころの西洋菓子は、高価で簡単に手に入れられるものではなく、大人が愉しむものでした。パッケージは、フランス菓子などを手本にした、高級感のある華やかなデザインが好まれました。このため、薔薇を筆頭に色とりどりの草花がデザインに取り入れられました。

参考資料

バラにまつわるこんな絵本はいかがですか?

 『ばらいろのかさ』
 アメリー・カロ 文 ジュヌヴィエーヴ・ゴドブー 絵 野坂悦子 訳 福音館書店

 みずたま模様のエプロンをしゃんとしめて、ばらのつぼみを髪にさして。
 カフェ「みずたまエプロン」で愛らしく働くアベルは、みんなの人気者です。
 太陽のようにほがらかなアベルが、ひとつだけ困っていること、それは、雨の日でした。
 雨がふると、気持ちがしずんで、店にとじこもってしまいます。
 そんなある日、カフェに、ばらいろの素敵な贈りものが届きはじめます。
 贈り主は、もしかして
 あの人かしら……?

 やわらかくあざやかな色彩とやさしいタッチで描かれる、
 ハッピーでキュートなラブストーリー。