Train Library No.11

 

あなたはもう読んだ?~オススメ鉄道本~

鉄道ごはん 結解喜幸・池口英司/著 交通新聞社 2016年

 鉄道の高速化によって一時は廃れかけた車内食が「鉄道ごはん」としてふたたび隆盛を見せています。車窓を楽しみながら食事を堪能できる列車が日本各地で続々と登場し、チケットの発売開始とともに満席となる人気を集めているのです。ご当地名物を料理に取り入れたり、豪華メニューを乗せて列車は走ります。素敵な車内レストランのメニューや東西駅弁対決、「鉄道ごはん」の黎明期から現在までの歴史の解説など、旅情と鉄ちゃん魂が高まる本書は、暖かくなるこれからの時期にピッタリの旅行ガイドとなっています。

線路はつながった 三陸鉄道 復興の始発駅 手冨淳/著 新潮社 2014年

 2011年3月11日に発生した地震や津波によって、多くの駅舎や車両、線路が流失・損傷するなど、甚大な被害を受けた三陸鉄道。しかし、地震発生のわずか5日後には一部区間で運転を再開させ、復興支援や自助努力によって、3年後には全線復旧にこぎつけました。本書では、三陸鉄道の社員である著者が、地震発生から3年間でいかにして全線復旧に至ったのか、その激動の日々を綴っています。震災から間もなく6年。あの日の記憶が徐々に遠のいていく中で、もう一度当時を振り返ってみませんか。

資料案内

新着資料の中から注目の1冊を紹介します。

『鉄道博物館読本』 泉社編集部/編 洋泉社 2016年

 さいたま市民であれば鉄道博物館と聞くと大宮区の「鉄道博物館」を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、日本全国には他にも様々な鉄道博物館があります。昨年開館した「京都鉄道博物館」、名古屋市にある「リニア・鉄道館」といった大規模で総合的な博物館から小規模ながらも特色のある博物館まで、全国各地の鉄道博物館の魅力が詰まった一冊です。

編集・発行:大宮西部図書館 さいたま市北区櫛引町2-499-1  TEL 664-4946

編集後記

 1月には合格祈願切符が鉄道各社から発売されました。縁起のいい駅名の組み合わせなど各社の発想と工夫に感心してしまいます。