Train Library No.07

Train Library No.07表紙

あなたはもう読んだ?~オススメ鉄道本~

テーマは「首都圏の鉄道」
図書館員おすすめの3冊はこちら!

『がんばれ!銚子電鉄 ローカル鉄道とまちづくり』 向後 功作/著 日経BP社 2008年

 銚子電鉄は千葉県銚子市内を走る小さなローカル線です。2006年にこの銚子電鉄は存続の危機に直面しました。様々な要因で資金難に陥り、車両の点検費用が捻出出来なくなってしまったのです。逼迫した状況の中である社員の思いつきから始まった資金調達活動は、インターネットやマスコミを通じて全国に広がり大きな話題を呼びました。どのようにして危機を乗り越えたのか、銚子電鉄社員として渦中にいた著者が当時を振り返ります。

『首都圏鉄道完全ガイド 地下鉄・その他私鉄編』 双葉社 2014年

 毎日電車を利用している人は何でもない事でも、無数に張り巡らされている路線図を見ると不安になりませんか。
そこで紹介したいのがこの一冊。首都圏主要地下鉄路線の配置図や沿線図は勿論の事、路線概況(駅数・営業キロ数)・所要時間・開通の歴史等様々な角度から紹介。ちょっと変わったところでは、沿線家賃相場(ワンルームマンション)や沿線駅スターバックス率・マクドナルド率等も掲載しているデータガイドブックです。
この本を片手に出かけるも良し、頭の中でシュミレーションして冒険するも良し、使い方はあなた次第です。
因みに「主要JR路線編」・「主要私鉄編」もあります。ご乗車有難う御座いました。

『都電の100年Since 1911』 イカロス出版 2011年

1911年に東京に路面電車が走り始めてからおよそ100年。かつて都内を縦横無尽に走っていた都電も、現在では、早稲田~三ノ輪橋間を走行する都電荒川線を残すのみとなっています。
 本書では、都電全41系統の概要や、現在に至るまでの歩みを、当時の写真とともに解説しています。都電が走っていた風景を巡る東京散歩や、都電荒川線の路線を紹介している荒川線スケッチ2011など、都電100年の歴史をこの1冊で振り返ることができます。

首都圏の鉄道と言えば…

首都圏を走る鉄道の中でも知名度が高い埼京線。埼京線「池袋~大宮間」は、今年9月30日に開業30周年を迎えました。
 大宮から新宿まで通勤快速で30分で行くことができるなど都内へのアクセスが良いこの路線は、昭和後期、埼玉南部に東北新幹線高架を建設するのに伴い、通勤別線という通称の在来新線を同時に建築したことにより誕生したそうです。
埼玉と東京をつなぐこの路線は、我々の生活に欠かせないものとなっています。まだまだ歴史の浅い埼京線。これからも共に、新たなレールを敷いていければ良いですね。

資料案内

貸出ベスト

直近4か月(2015年6月~2015年9月)の間の鉄道コーナー貸出ベスト5を紹介します。

順位 資料名 請求記号 編著者 出版者
1 昭和の終着駅 関東篇 686.21/ゲン 源 明輝 交通新聞社
2 寝台列車の図鑑 686.21/クリ 栗原 景 KADOKAWA
2 わが国鉄時代 vol.14 686.21/ワガ/14   ネコ・パブリッシング
4 一番線に謎が到着します B913.6/ニノ 二宮 敦人 幻冬舎
4 空撮JR車両基地 516.5/クウ   朝日新聞出版
4 最後の国鉄直流特急型電車 546.5/ウメ 梅原 淳 JTBパシフィック
4 JR普通列車年鑑2014‐2015 686.21/ジェ/14   イカロス出版
4 レッドアローとスターハウス B365.35/ハラ 原 武史 新潮社

新着資料紹介

新着資料の中から注目の1冊を紹介します。

タイトルどおり、首都圏を走る列車についてすべて載っています。通勤・通学などで実際に利用している列車について読んでみると、乗車する時に気分が変わっていいかもしれないですね。

編集後記

今号のテーマは「首都圏の鉄道」でしたが、いかがでしたでしょうか。首都圏最初の鉄道である新橋~横浜間が開業してから140年余り、現在では世界屈指の鉄道網に発展しました。先人達のたゆまぬ努力があったからこそ、これほどの発展を遂げることができたのです。