Train Library No.29

~おすすめ鉄道本~

鉄道文字の世界 旅して見つけたレトロな書体 中西あきこ/著 天夢人 2022年

 小さい頃から書道を続けていて、鉄道に乗って旅をするのが好きな著者が撮った、鉄道ならではの看板や文字の写真が紹介されています。著者がどこに魅力を感じたのかを読んでみると、昔からの駅の案内板や注意書きなどが、身近にかくれていないか気になります。
 鉄道の旅では「鉄道文字」に注目です。

日本のもじ鉄 鉄道サインと書体の図鑑 石川祐基/著 三才ブックス 2022年

 鉄道サインと書体の図鑑である本書は、日本全国の様々な駅名標や案内サインとその書体が紹介されています。
 この本では、電車の写真は控えめで、駅のホームにある駅名の看板や案内看板が主役です。
 よく見かける、似たようなデザインだと思っていたサインが、書体に着目したとたんにオリジナリティやこだわりが見えてきたところに驚きを感じました。
 読んだ後は、駅の見方が変わってしまう一冊です。

ガムテープで文字を書こう 佐藤修悦/監修 世界文化社 2009年

 表紙に使われている文字、目にしたことは有りますか?これが最初に使われたのは新宿駅の工事現場。警備員として誘導を行っていた著者が「看板があれば分かりやすい」とガムテープで作りました。名前にちなみ「修悦体(しゅうえつたい)」と呼ばれています。一画ずつ貼るのではなく、完成を予想して貼るためコツがいりますが、工程ごとに写真が載っていて分かりやすい。最後に角を丸く切れば完成です。
 アウトドアやイベントなどはもちろん、災害時にも使えそうです!

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