Train Library No.04

Train Library No.04表紙

あなたはもう読んだ?~オススメ鉄道本~

テーマは「鉄道の旅」
図書館員おすすめの3冊はこちら!

『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。 日本全国列車旅、達人のとっておき33選』 杉山 淳一/著 幻冬舎 2013年

 著者は全国の路線の約90%を踏破した列車旅の達人です。都心から日帰りで行ける散歩列車旅や乗車するだけで極上の気分を味わえる特選列車旅、旅の定番「青春18きっぷ」を使った旅など、「安い」「楽しい」「おいしい」とっておきのルートを紹介してくれます。実際の体験に基づく臨場感あふれる描写がこの本の魅力。楽しそうに旅する著者につられて、実際にそのルートを辿りたくなること請け合いです。

『夜行列車に乗る! いまのうちに味わっておきたい寝台列車』 BLUE TRAIN ALL GUIDE 講談社 2008年

 各国で鉄道のスピード競争が行われている近年でも、夜行列車は、「北斗星」・「カシオペア」や「ななつ星in九州」を筆頭に、今も根強い人気を博しています。 この本では、新幹線などにはない、夜行列車ならではの客室等の設備やサービスが紹介されており、鉄道での長旅を楽しむための様々な工夫が一冊に詰まっています。ゆったりとくつろぎながら車窓からの景色や食事を楽しむ…そんな鉄道旅行の醍醐味を味わってみませんか?

『鉄童の旅』 佐川 光晴/著 実業之日本社 2014年

 子どもから大人まで楽しめる鉄道の旅ですが、この物語の中で旅をするのは5歳の男の子です。驚くのは、北海道から東京までをたったひとりで、とても楽しそうに旅していたこと。小さい彼がなぜひとりきりで列車に乗っていたのでしょうか。幼いころの記憶をすべて失っている主人公は、成長して鉄道車両の検査技師として働きつつ、自分の過去を知る人に出会うために再び列車に乗って旅に出ます。旅を通して知り合った人々の優しさや、鉄道を愛する気持ちが強く感じられて、心温まる一冊です。

鉄道の旅といえば…

 鉄道の旅と言えば駅弁が楽しみの一つです。みなさんは駅弁ときいて何を思い浮かべるでしょうか。近くには横川駅の「峠の釜めし」や横浜駅の「シウマイ御弁當」等全国的に有名なものがありますが、実は大宮駅にも大宮弁当という駅弁があります。駅弁は地域の特性を反映させることが多く、ある面ではその地域の顔と言えます。旅先で買う駅弁は格別なものですが、一度は地元の味を確かめてみるのもいいかもしれません。
参考:『知識ゼロからの駅弁入門』 櫻井 寛/著 幻冬舎 2014年

資料案内

貸出ベスト

2014年6月~9月の間の鉄道コーナー貸出ベスト5を紹介します。

順位 資料名 請求記号 編著者 出版者
1 飯田線各駅停車 686.21/ミズ 水野 宏史 ネコ・パブリッシング
2 乗車ルポ!最新豪華列車の旅 686.21/ジヨ   ネコ・パブリッシング
2 鉄道でゆく凸凹地形の旅 454.91/イマ 今尾 恵介 朝日新聞出版
4 私鉄車両年鑑 2014 546.5/シテ/14 イカロス出版  
4 祝50年!!栄光の「新幹線」 686.21/シユ   宝島社
4 昭和の車掌さん乗務録 686.36/サカ 坂本 衛 宝島社
4 総武線120年の軌跡 686.21/ミヨ 三好 好三 JTBパブリッシング
4 都営地下鉄・都電・都バスのひみつ 682.13/トエ PHP研究所 PHP研究所

新着資料紹介

新着資料の中から注目の1冊を紹介します。

東日本大震災発生時、東北地方の太平洋沿岸を走行中の列車には、約1,800人が乗っていたといわれています。本書は、この乗客・乗員の犠牲者を、いかにして0に抑えたかを描いています。

編集後記

今号はテーマ「鉄道の旅」でしたが、いかがでしたか。ちょうど秋も深まり紅葉が美しく色づいて、旅にはとてもいい季節ですね。のんびりローカル線に乗って旅がしたい今日この頃です。次号は2月を予定しています。