Train Library No.19

あなたはもう読んだ?~オススメ鉄道本~

鉄道快適化物語 小島英俊/著 創元社 2018年

 便利さ、そして快適さを追求し、常に進化し続ける鉄道。近年では、鉄道に乗車すること自体を目的とした観光列車も人気を博しています。日本の鉄道がこれほど快適になるまでには、どのような苦悩があったのでしょうか。
 本書では、諸外国との比較や技術的な視点も取り入れながら、快適な鉄道を実現するまでの歩みを紹介します。

列車ダイヤから鉄道を楽しむ方法 杉山淳一/著 2016年

 通勤通学時間帯に急行運転を行わない路線があるのはなぜか? 長距離路線は区間ごとのニーズにどう対応している? 臨時列車は定期列車の隙間に増発するとは限らない?
 鉄道の運行にまつわる謎を、著者が自身の知識とダイヤ(列車運行図表)を手がかりに読み解いていきます。ダイヤの向こう側に隠された鉄道各社の工夫と努力に思いをはせることができる1冊です。

撮り鉄の教科書 学研プラス 2016年

 本書には、鉄道写真の基礎知識から撮影テクニックの解説まで、「撮り鉄」のための情報がコンパクトに収められています。
 写真(採用カット、NGカット)の解説、密着取材記事から撮影の様子を伺うことができるのも興味深いところです。画面内の動物が暴れ出した、SLが突然煙を吐かなくなったなどのトラブルは「撮り鉄あるある」なのかもしれませんね。

コラム

鉄道講座を今年も開催します!

「さいたまの駅の名所案内-駅にたたずむ駅看板の魅力」
『されど鉄道文字』 鉄道ジャーナル社 2016年
『駅の文字、電車の文字』 鉄道ジャーナル社 2018年
著者 中西 あきこ氏


 駅にたたずむ名所案内。ふだん気に留めることの少ない駅の看板ですが、近づいてみると、新旧様々の文字や様式をしています。また、駅周辺や土地の貴重な情報が盛り込まれており、住む町や出かけた先の土地の表情が読み取れます。
 では、どんな場所が名所として紹介されているのか、書き方に決まりはあるのか、名所案内そのものの歴史とはなにか、実際に案内する場所まで行ってみたらどうだったかなど、色々な角度から特色に迫っていこうと思います。新たな発見があるかもしれません。
 講座は、8月18日(日)14時からです。皆様のご参加をお待ちしております。

編集・発行:大宮西部図書館 さいたま市北区櫛引町2-499-1  TEL 664-4946