Train Library No.21
あなたはもう読んだ？～オススメ鉄道本～
鉄道は誰のものか 上岡直見／著 緑風出版 2016年
「奇跡の7分間」と呼ばれる新幹線の車内清掃や定時運行、リニア新幹線など日本の鉄道の優秀さが世界で称賛されています。その一方で、通勤、通学の満員電車では混雑ゆえの事故やトラブルが多発しています。本書では、混雑を解消するために必要なことはマナーの呼びかけだけではなく、鉄道事業者の姿勢の問い直しと、交通政策、政治の転換であると述べています。毎日の通勤は仕事をしている限り避けては通れませんので、できれば快適な時間にしたいものですね。
特急・急行トレインマーク図鑑 鼠入昌史／著 松原一己／著 双葉社 2015年
乗り物の前や後ろに掲げられており、地域の風景などがデザインに盛り込まれているものといえば？ 現在は自動車のご当地ナンバープレート（地方版図柄入りナンバープレート）もありますが、やはり定番といえばトレインマークではないでしょうか。この本には、戦後の国鉄時代に走っていた特急・急行を中心とした各列車のトレインマークが収録されています。路線の歴史についても解説されており、見て楽しく、読んで勉強になる１冊です。
鉄道切符ガイドブック 澤村光一郎／著 ミリオン出版 2017年
以前は改札を通るために欠かせなかった切符。切符に書かれた数字を使い、計算パズルや占いをして家族や友人と盛り上がったこともしばしば……。近年はＩＣカードの登場で切符を手にする機会がぐっと少なくなりました。しかし、そんな今だからこそ切符が密かに熱いそう。本書では古今東西約1300点の切符をオールカラーで掲載、解説します。国鉄入場券、JRや私鉄の切符、そして記念切符などが勢ぞろい。眺めているだけでも楽しめる１冊です。コレクターの方はもちろん、初心者の方も、奥が深い切符の世界をのぞいてみませんか？きっと懐かしの１枚と出会えるはずです。