Train Library No.28
~おすすめ鉄道本~
終着駅の日は暮れて 服部夏生/文 三原久明/写真 天夢人 2021年
終着駅に向かい、まちをぶらつき、そこに暮らす人たちと言葉をかわす。これは、そんな短い物語が集まった本です。
終着駅ということばと、写真から伝わる寂しさと、その寂しさを感じながらもまちの人たちの暖かさを伝えてくれる文章に心を掴まれました。
10 箇所の駅とまちが、あなたを待っています
鉄道と地図 須田寛・野々村邦夫/著 交通新聞社 2021 年
路線の分岐や駅の並びなど、鉄道利用者が必要とする情報に重点を置いた時刻表地図と、実際の距離や位置関係を正確に反映した国土地理院の地図。
鉄道・地図それぞれの分野に長年携わってきた著者2名が、性質の異なる両者を読み解き、時には比較しながら、日本の鉄道の歴史、各地の路線の地理的特徴について丁寧に解説した1冊です。
なぜ日本の列車は秒刻みで動くのか 荒木文宏/著 交通新聞社 2021 年
日本では、列車は時刻表通りに運転されているのが当たり前です。それは、日本の列車の乗務員の腕が良いからなのでしょうか。そこには、日本ならではの理由があったのです。
ほかにも、騒音・振動対策など日本の鉄道の技術は、固有の誇るべき進化を遂げています。150 年間の進化の歴史や日本の風土との関係が紹介されています。