中央図書館 見沼田んぼコーナー

2009年3月3日、市民団体からの資料の寄贈を機に「見沼田んぼコーナー」を中央図書館に設置しました。

  • 見沼田んぼの歴史・自然・文化や、環境保全への取り組みなど、幅広いテーマの資料があります。
  • 図書だけでなく、地図・パンフレット・ちらし・広報紙などもあります。

見沼田んぼコーナーの場所

見沼田んぼの散策ガイドと入門的な本の紹介

芝川

 さいたま市を南北に流れる芝川。 その流れに沿って広がる田園地帯を見沼田んぼとよびます。 現在でも歴史や伝説を感じさせてくれる史跡が残っています。 そんな見沼田んぼの一部、見沼通船堀から見沼代用水西縁の氷川女体神社にかけてご紹介しましょう。

「見沼田んぼ 見沼通船堀~氷川女体神社」地図見沼通船堀 八丁堤 木曽呂の富士塚 念仏橋 見沼代用水西縁 氷川女体神社 見沼氷川公園


 古代、この地は海でした。 やがて海が後退すると広大な沼沢地へと姿を変え、そのまま江戸時代をむかえます。 寛永6年(1629)、この地を治めていた伊奈忠治(いなただはる)は、芝川を堤でせきとめ、この沼を灌漑用水地とすることを計画します。 そうしてできた用水地を見沼溜井(ためい)といい、このとき築かれた堤が今もその姿を残す八丁堤です。

 時は下って徳川吉宗の頃、当時の新田開発の推進にあわせて見沼溜井も開発されることになります。 この見沼干拓を任されたのが井沢弥惣兵衛為永(いざわやそうべえためなが)。 為永は、八丁堤を切って水を流し、代わりの水源として見沼代用水を利根川からひいてきました。 これらの工事は享保12年(1727)の8月からわずか半年で行われ、広大な新田の開発をもたらしました。 有名な見沼通船堀ができたのはこの3年後の享保16年(1731)です。

 近年の見沼は、減反政策のため田んぼが減り、昔の景色から大分変わってしまいました。 ですが、この地の歴史や伝説を感じることができる場所は今でも残っています。 またハイキングコースが整備されてJRの「駅からハイキング」が催されたり、バードウオッチングに人が集まったり、見沼田んぼはレジャーの場所として身近なものになっています。


見沼通船堀(みぬまつうせんぼり)

 東西の見沼代用水とその中間を流れる芝川を結ぶために作られた、わが国最古の閘門式(こうもんしき)運河。大正末に陸上交通の発展によって見沼の舟運はすたれてしまったが、現在では関などが復元され遊歩道も整備されている。夏には船を通す実演が行われる。

※ コロナ禍で過去二年は中止されていた開閉実演が三年ぶりの令和4年8月24日に開催されます。今年は初の試みとしてライブ中継も予定されています。くわしくはこちら

 


八丁堤(はっちょうづつみ)

 見沼溜井造成時の堤。現在も交通量の多い道路として活躍している。沿道には、見沼通船の差配役だった鈴木家の住宅、水神社(すいじんじゃ)、附島氷川女体社(きじまひかわにょたいしゃ)などがある。

 

 

木曽呂の富士塚(きぞろのふじつか)【川口市】

 寛政12年(1800)に築かれた県内最古の富士塚。台地の上にさらに5mの高さで築かれているのでかなり高く、通船堀を眼下に眺めることができる。頂上には火口があり「お鉢巡り」もできる。ふもと近くにある厳島社(いつくしましゃ)には「弁天様と馬子」の伝説が伝わっている。

 

 

念仏橋(ねんぶつばし)

 木の橋だったころ、渡ろうとするとみしみしと揺れたので、人は落ちないように念仏を唱えながら渡ったという。

 

 

見沼代用水西縁(みぬまだいようすいにしべり)

 代用水にそって桜が見事。現在の見沼田んぼは花や植木の栽培が盛ん。1年を通して様々な花が楽しめる。

 


氷川女体神社(ひかわにょたいじんじゃ)

 祟神天皇の時代に勧請したとされる由緒ある神社。社叢(しゃそう)は県の「ふるさとの森」に指定されていて、厳かな雰囲気に包まれている。「片目の鯉」などの伝説が伝わっている。

 

 

見沼氷川公園(みぬまひかわこうえん)

 見沼代用水をはさんで氷川女体神社の向かいにある公園。見沼干拓後におこなわれていた「磐船(いわふね)祭」の遺跡がある。ハーブガーデンも見どころ。公園の中ほどに、ちょっとリアルなかかしの像がある。この像は唱歌「案山子」にちなむもの。この唱歌の作詞者 武笠三(むかささん)は氷川女体神社の神主家の出身で、見沼田んぼの風景をイメージして作詞したという。国語学者金田一春彦の書による歌詞の碑がかかしの足元にある。
左手に見える森が氷川女体神社の社叢。

 

 

見沼のい・ろ・は ・・・本の紹介

書名 (書名をクリックすると、検索結果画面が表示されます) 著者名 出版者
『見沼・その歴史と文化』
写真豊富でみやすく、とにかく解説が読みごたえあり。
浦和市立郷土博物館/編集 さきたま出版会
『浦和を知る事典』 青木 義脩/著 さきたま出版会
『見沼田んぼを歩く』 小林 義雄/著 農山漁村文化協会
『井沢弥惣兵衛』
井沢為永を絵と豊富な解説で読みやすく紹介。
市川 正三/画文 見沼代用水土地改良区
『浦和市史 民俗編』 浦和市総務部市史編さん室/編 浦和市
『川口市史 通史編』上巻 川口市/編 川口市

※このページは、来ぶらり通信第3号(2007年4月15日発行)のわがまちsai発見「見沼通船掘から見沼田んぼをゆく」を再編集したものです。

見沼田んぼの桜回廊・見沼通船堀・テレビ広報番組「のびのびシティ さいたま市」見沼田んぼ特集

見沼田んぼの桜回廊のドローン動画「SAKURA-MinumaTanbo-」

さいたま市と包括連携協定を結ぶ目白大学のメディア表現学科西尾ゼミと協働して、見沼田んぼの桜回廊の様子をドローンで撮影しました。 ドローンの特性を活かし、上空約100mから撮影した映像や桜の花びらが舞う中撮影した映像など、さまざまなカットを収めた約3分間の動画です。総延長20Kmを超える「散策できる日本一の桜回廊」のどこまでも桜が続く様子をぜひご覧ください。【令和元年5月制作】(さいたま市ホームページ 見沼田んぼの桜回廊より)

YouTubeで配信しています。(新しいウィンドウで開きます)

見沼通船堀閘門開閉実演

見沼通船堀東縁一の関で行った閘門開閉による水位調節の様子

YouTubeで配信しています。(新しいウィンドウで開きます)

※ コロナ禍で過去二年は中止されていた開閉実演が三年ぶりの令和4年8月24日に開催されます。今年は初の試みとしてライブ中継も予定されています。くわしくはこちら

さいたま市の緑のオアシス 見沼田んぼ/テレビ広報番組(令和2年4月19日)

見沼田んぼの歴史や見沼通船堀の技術について紐解いていきます。

YouTubeで配信しています。(新しいウィンドウで開きます)

中央図書館で所蔵する見沼田んぼに関する資料について

見沼田んぼは、約1,260haという広大な面積を持つ豊かな緑地空間です。 そのうち、約95%がさいたま市内に位置しています。 またこの地域には長い歴史があり、独特の文化・伝統が継承されていることも特徴です。

そこで中央図書館では、市民団体からの資料の寄贈を機に、関連した資料を集めた見沼田んぼコーナーを平成21年3月より設置することとしました。

  • 見沼田んぼの歴史・自然・文化や、環境保全への取り組み、幅広いテーマの資料を収集・保存します。
  • 地図・パンフレット・ちらし・広報紙等も収集します。
  • 図書館で所蔵する資料を一箇所に集め、見やすく配置します。
  • 市民団体や行政機関に協力を依頼し、新しい情報・資料の収集に努めます。
コーナー名 見沼田んぼコーナー
設置場所 地域資料コーナー内
柱の周辺にポスター等を掲示します。
シール 見沼
データ上の場所名
(場所区分)
見沼田んぼ
件名 見沼田んぼ

1. 収集範囲

  • (1) 内容
    • (ア) 見沼田んぼに関する次のような内容の資料 歴史・地理・観光ガイド・行政・市民活動・民俗・伝説・地学・自然・植物・動物・河川・環境保全・農業・農地・漁業・文化財・絵画・写真・生活記録等
    • (イ) 見沼田んぼに関する活動を行っている団体・機関が発行した資料 活動内容の紹介・年報・報告書・散策マップ・広報紙などの定期刊行物・催し物のちらし・イベントでの配布資料等
  • (2) 形態
    • (ア) 図書(児童書も含む)
    • (イ) 地図・ガイドマップ・パンフレット・リーフレット・催し物のちらし等
    • (ウ) 雑誌・逐次刊行物(広報紙・ニュースレター・機関紙等)
    • (エ) 録音資料(カセットテープ・CD等)
    • (オ) 映像資料(ビデオ・DVD等)
    • (カ) 写真・絵画 *コーナー掲示用とする。

2. 収集・整理

  • (1) 市民のみなさまや市民団体からの寄贈をひろく募集します。
  • (2) 行政機関の発行物を積極的に収集します。
  • (3) 見沼に関連した市販の刊行物を積極的に購入します。
  • (4) 資料はデータ登録します。
    場所区分:見沼田んぼ
    件名:見沼田んぼ
  • (5) 見沼田んぼコーナーに並べる資料には、「見沼」シールを貼付します。

3. 提供・保存

  • (1) 資料は館内閲覧用としてコーナーに配置します。同じ資料が複数ある場合には貸出用とします。
  • (2) 1点しかない図書など貴重な資料は、資料整理室(場所区分:書庫地域)に配置します。レファレンスデスクでお問い合わせいただければ、いつでも館内で閲覧できます。
  • (3) イベント情報などのちらしを配布します。
  • (4) 将来にわたって提供できるよう、資料の保存に努めます。

関連サイト

見沼田圃に関すること(さいたま市ホームページより)

360°NU(見沼たんぼVR)(さいたま市ホームページより)

見沼たんぼのホームページ(さいたま市と市民活動団体との協働により開設)

見沼田んぼに関する資料を中央図書館へお寄せください!

さいたま市立中央図書館では、見沼田んぼに関連した資料を幅広く収集し、提供・保存します。

図書・雑誌をはじめ、散策マップ・パンフレット・リーフレット・催し物ちらし・イベントでの配布物や、広報紙等の定期刊行物・見沼田んぼ関連の活動報告書等もお待ちしております。

みなさまのご協力をよろしくお願いいたします。


お問い合せ先
さいたま市立中央図書館
資料サービス課資料整理係(地域資料担当)
電話:048-871-2100